特定非営利活動法 人 日本リハビリテーション国際交流協会 設立趣旨書

 リハビリテーションの代表的な職種である理学療法士、作業療法士の養成は昭和38年に国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院で開始された。その後、昭和54年、3年制短期大学が金沢大学医療技術短期大学部で設立、平成4年に4年制が広島大学医学部に設立された。また、理学療法学分野の大学院修士および博士課程が設立され、多くの学位取得者がみられるようになった。このように療法士のレベルの向上、社会的な役割及び認知度が向上してきた。教育および研究においても、世界の中で指導者的な立場になってきている。世界理学療法連盟では、106か国が加盟しており、その中で最も多い会員数を占めている。そこで、より国際的な交流の必要性を感じてきている。
また、多くの国ではリハビリテーションが遅れているところもあり、指導および研修を日本で行っていることも多い。より積極的に、交流を深め、留学生および研修生の支援、また、海外での研修システムの構築など多くの課題がある。この法人は、リハビリテーションに係る教育研究者、留学生および研修生などの交流と支援を実施し、各国のリハビリテーションの発展、普及に寄与することを目的とする。
 以上のことは、リハビリテーションのレベルアップなどにも考えられ、同時に国民へのリハビリテーションの推進および適切な治療、医療の向上に寄与できる。
 よって、ここに、日本リハビリテーション国際交流協会を設立することにした。

経緯
 平成12年から、JICAによりリハビリテーションの専門職養成のプロジェクトとして、中国、カンボジア、ベトナムなどで活躍、または、海外青年協力隊としてアフリカ、アジアなどでの活動を経験した有志が集まり、国際貢献の必要性について検討を行ってきた。その後、理学療法科学学会において、国際性に関するテーマにて学術大会が行われてきている。そこで、国際交流および支援を強力に行うために、特定非営利活動法人で協会を設立することを決定した。平成26年1月25日に関係者が集まり設立総会を開催した。

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